「看護師の離職率って実際どのくらい高いの?」「自分が辞めたいと思うのは甘えなのかな…」と悩んでいませんか。夜勤や人間関係、業務量の多さに疲れ、転職を考え始めている方も多いはずです。一方で、データで見ると看護師の離職率は他業界と比べて極端に高いわけではないのも事実。それでも辞めたい気持ちが消えないのには、明確な理由があります。
この記事では、次のポイントを整理してお伝えします。
- 日本看護協会・厚生労働省の最新データで見る離職率の実態
- 看護師が離職を考える本当の理由と職場環境の本音
- 離職率が高い病院の特徴と、長く働ける職場の選び方
- 辞めるか迷ったときに整理すべき判断軸とよくある疑問
看護師の離職率は本当に高い?最新データで見る実態

「看護師は離職率が高い」とよく耳にしますが、実際の数字を見ると印象とは少し異なります。最新の調査データをもとに、正規雇用や新卒、他業種との比較から実態を確認していきましょう。
正規雇用看護師の離職率は11.3%(日本看護協会調査)
日本看護協会が毎年実施している「病院看護実態調査」によると、正規雇用看護職員の離職率は全体で11.3%と報告されています。前年からほぼ横ばいで推移しており、ここ数年は10〜11%台で安定した数値です。
病院規模別にみると、99床以下の小規模病院では離職率がやや高くなる傾向があり、規模や地域によって差がある点も特徴です。都市部の大規模病院ほど採用と教育の体制が整っており、職員の定着につながっています。
「離職率が高い」と一括りにせず、自分が検討している病院の規模・地域での数字を確認することが大切です。
新卒看護師の離職率は8.8%で改善傾向

新人ナースの離職率は8.8%で、10年前と比べて低下しています。背景には、新人看護職員研修制度の法定化や、プリセプター制度の浸透があります。新卒が安心して仕事を続けられる教育環境が、各病院で整いつつあるのです。
とはいえ、配属先の人間関係や夜勤体制への不安から離職を検討する新人も一定数います。就職前に職場の研修内容や夜勤回数を確認しておくことが、ミスマッチ防止につながります。
他業種と比べた看護師の離職率の位置づけ
厚生労働省の「雇用動向調査」では、全産業の平均離職率は15%前後で推移しています。つまり看護師の11.3%は、全産業平均よりむしろ低い水準ということになります。
医療職という特性上、夜勤や責任の重さで「辞めたい」と感じる場面は多いものの、数字としては「みんな辞めている」というイメージほど突出して高くはありません。離職を考える際は、感覚ではなくデータに基づいて自分の職場環境を見つめ直すことが重要です。
- 正規雇用看護師の離職率は11.3%、新卒は8.8%で安定〜改善傾向
- 全産業平均(約15%)と比べると、看護師の離職率は突出して高いわけではない
- 病院規模や地域によって差があるため、個別の数字確認が大切
看護師の離職率が高いといわれる理由

「看護師は離職率が高い」というイメージは、医療業界の構造的な事情と情報拡散の特性が重なって作られています。実際の数字以上に、印象が一人歩きしやすい職種だといえます。
人材不足で業務がハードに見える
慢性的な人手不足は、看護師の離職イメージを強める大きな要因です。厚生労働省も看護職員確保対策を継続しており、需要に対して供給が追いつかない構造が続いています。
人手が足りない病院では、夜勤回数の偏りや残業の常態化が起こりやすく、業務負担が一部のスタッフに集中します。新人や中堅が「このまま続けて大丈夫か」と不安を抱き、退職を考えるきっかけになりがちです。職場全体の労働環境が見えにくく、外からは「離職率が高い職種」と映ってしまうのです。
資格職で転職のハードルが低い

看護師は国家資格職であり、求人数が圧倒的に多いのも特徴です。病院・クリニック・介護施設・訪問看護など、勤務先の選択肢が幅広く、地域を問わず採用ニーズがあります。
そのため、人間関係や夜勤の負担で悩んだ際に「辞めても次がある」と判断しやすく、転職が身近な職種になっています。実際に【マイナビ看護師】キャリアアドバイザーのような無料の転職支援サービスを使えば、希望条件に合う求人提案を受けながら動けるため、心理的なハードルはさらに下がります。
離職率の高さは「辞める人が多い」だけでなく、「次の職場に移りやすい」資格特性も影響しています。
SNSや口コミでネガティブ情報が拡散しやすい

Twitter(X)やInstagramでは、職場の不満や退職エピソードが共感を集めやすい傾向があります。新卒看護師の離職体験や夜勤の過酷さは特に拡散されやすく、イメージが先行しがちです。
一方で、日本看護協会が公表している調査では、病院の規模や地域によって離職率に差があることも示されています。ネガティブな声だけを鵜呑みにせず、自分の職場や希望条件と照らし合わせて判断する姿勢が大切です。
看護師が離職を考える本当の理由

看護師の離職には、表面的な「疲れた」だけでは語れない複数の要因が絡んでいます。日本看護協会の調査でも、勤務環境・人間関係・ライフイベント・キャリアの4軸が繰り返し挙がります。自分の「辞めたい」気持ちが甘えなのか、構造的な問題なのかを見極めましょう。
夜勤・残業など勤務環境への不満
三交代・二交代の夜勤による生活リズムの乱れは、心身に大きな負担をかけます。記録業務や委員会業務が定時後に回り、サービス残業化している病院も少なくありません。
- 夜勤明けの研修参加で実質的な休みが取れない
- 人員不足で休憩・仮眠時間が確保できない
- 残業代が「30分単位」「申請制」で正しく支払われない
慢性的な人手不足の職場ほど、業務量と人員のバランスが崩れ、離職がさらなる離職を呼ぶ悪循環に陥ります。
職場の人間関係に疲れた

離職理由の上位に必ず挙がるのが人間関係の悩みです。新人いびり・お局問題・医師との上下関係など、閉鎖的な医療現場ならではのストレスがあります。
同じ病棟スタッフと長時間を過ごすため、一度関係がこじれると修復が難しく、配置転換でしか解決できないケースも珍しくありません。新卒看護師がプリセプターと合わずに早期離職するパターンも目立ちます。
結婚・出産・育児との両立が難しい

夜勤・土日勤務・オンコールがある働き方は、ライフイベントと衝突しやすいのが現実です。院内保育所があっても夜勤対応していない、時短勤務が事実上取りづらいなど、制度と運用のギャップに悩む人が多くいます。
ワークライフバランスを整えるには、日勤常勤・クリニック・訪問看護など、夜勤のない働き方への転換も有力な選択肢です。
給与・待遇への不満とキャリアアップ志向

夜勤手当に依存した給与体系のため、日勤のみに切り替えると年収が大きく下がる構造も不満の温床です。中規模病院では昇給が頭打ちになりやすく、認定看護師・専門看護師を目指すうえで教育支援制度が薄い職場も少なくありません。
「もっと専門性を磨きたい」「正当に評価されたい」という前向きな離職も増えています。自分の市場価値を客観視するには、【マイナビ看護師】キャリアアドバイザーのような無料の転職相談で求人を見比べてみるのも一つの方法です。
- 離職理由は勤務環境・人間関係・ライフイベント・キャリアの4軸
- 「辞めたい」は甘えではなく構造的な問題であることが多い
- 働き方を変えるだけで解消できる悩みもある
看護師の離職率が高い病院の特徴

離職率は病院の規模・設置主体・地域によって明確な差があります。今の職場が「辞めて当然」なのか、客観的な指標で見極めましょう。
規模の小さい病院ほど離職率が高い傾向
日本看護協会の病院看護実態調査では、病床数が少ない病院ほど正規雇用看護師の離職率が高い傾向が報告されています。99床以下の中小病院では、大学病院や500床以上の大規模病院と比べて離職率が数ポイント単位で高くなるケースが目立ちます。
背景にあるのは、新人教育を担うプリセプター制度や研修体制の差です。スタッフ数が少ない職場では一人あたりの業務負担が重く、新卒看護師のフォローまで手が回らないこともあります。教育環境と人員配置の薄さが、結果として離職を後押ししているのです。
民間病院は公立病院より離職率が高い

設置主体別に見ると、医療法人など民間病院の離職率は、自治体立や国立病院機構より高い水準で推移しています。給与水準・退職金制度・夜勤手当・福利厚生といった待遇面の格差が、長期勤務のしやすさに直結しているためです。
公立病院は人事制度が整っており、産休・育休からの復職率も比較的安定しています。一方で民間の中小病院では、人手不足のしわ寄せで有給が取りづらい、夜勤回数が多いといった声も少なくありません。制度として休める仕組みがあるかは、転職先を見極める重要な軸になります。
都道府県別に見る離職率の地域差

離職率には地域差もあります。日本看護協会の集計では、東京・大阪・神奈川などの都市部で離職率が高めに出る傾向があります。求人数が多く転職の選択肢が豊富なため、合わない職場から動きやすいことが一因です。
地方では看護職員の需給バランスが厳しく、人手不足のまま勤務が続くケースもあります。自分の住むエリアの相場を知るには、マイナビ看護師のキャリアアドバイザーのような、地域別求人を扱う転職支援サービスに相談すると比較しやすくなります。
- 99床以下の中小病院は教育体制が薄く離職率が高くなりやすい
- 民間病院は公立より待遇面で差が出やすく長期勤務しにくい
- 都市部は転職しやすく、地方は需給バランスが厳しい傾向
長く働ける職場の選び方|失敗しないチェック観点

転職で同じ後悔を繰り返さないために、求人票の表面だけでは見えない「続けやすさ」を見抜く視点を押さえておきましょう。ここでは離職率・定着率の確認から、教育制度、現場の雰囲気までを段階的にチェックする観点を紹介します。
公開されている離職率・定着率を確認する: 数字の見方 / 聞き方のコツ
日本看護協会の調査では、病院全体の正規雇用看護職員離職率は例年おおむね一割台で推移しています。応募先の数字がこの水準を大きく上回る場合は、勤務環境や人間関係に何らかの課題が潜んでいる可能性があります。
新卒看護職員の離職率と既卒者の離職率は分けて公開している病院が多いため、両方をセットで確認しましょう。規模や診療科で平均値は変わるため、同じ規模・領域の医療機関と比較するのがコツです。
公式サイトに数字が無い場合は、面接や説明会で「直近の離職率と平均勤続年数」をストレートに質問して構いません。答えを濁す職場は、それ自体が判断材料になります。
教育・研修制度と福利厚生に注目する: プリセプター制度 / 育休復職率

新人や中途採用者の定着には、教育体制の充実度が直結します。プリセプター制度やクリニカルラダーが形骸化していないか、研修日が勤務時間内に確保されているかを確認してください。
ライフイベントを見据えるなら、育休・産休の取得率に加えて「復職率」と「復職後の夜勤免除制度」まで踏み込んで聞くのが安心です。短時間正職員制度や院内保育の有無も、長く働ける職場かを左右する重要な指標になります。
病院見学・説明会で職場の雰囲気を確かめる: スタッフの表情 / 現場の動き方

数字や制度で絞り込んだ後は、必ず現場を自分の目で見ましょう。スタッフ同士の挨拶や表情、医師と看護師のやり取り、ナースステーションの整理状況など、五感で得る情報は求人票では分かりません。
見学時は「申し送りの長さ」「残業しているスタッフの人数」「患者対応中の声のかけ方」を観察すると、業務量と人間関係のリアルが見えてきます。
自分一人で見るべき観点を整理しきれない場合は、マイナビ看護師のキャリアアドバイザーのように、内部情報を持つ第三者に同行・代理ヒアリングを依頼するのも有効です。
- 離職率は同規模・同領域の医療機関と比較して判断する
- 教育制度は「中身が機能しているか」、福利厚生は「復職率」まで確認する
- 最終判断は現場見学でスタッフの表情と動き方を必ずチェックする
辞めるか迷ったときに整理しておきたいこと

限界を感じたときこそ、一度立ち止まって状況を整理することが大切です。勢いで退職届を出す前に、自分の希望と現状を言語化しておきましょう。
転職の目的と譲れない条件を書き出す
まずは「なぜ辞めたいのか」を紙に書き出してみてください。人間関係なのか、夜勤や勤務シフトの負担なのか、教育体制への不満なのかを切り分けることが第一歩です。
次に、譲れない条件と妥協できる条件を分けて整理します。優先順位を明文化すると、求人を見たときの判断軸がぶれません。
- 絶対に外せない条件:勤務形態(日勤のみ・夜勤回数)、給与下限、通勤時間など
- できれば叶えたい条件:病院の規模、診療科、教育制度の充実度
- 妥協できる条件:福利厚生の細部、職場の立地
自分のキャリアとスキルを棚卸しする

感情だけで動くと、転職先でも同じ理由で辞めるリスクが高まります。これまでの経験を客観的に整理し、市場価値を把握しましょう。
担当した診療科、夜勤回数、後輩指導やリーダー業務の経験、保有資格などを時系列で書き出します。新卒からの経験年数だけでなく、具体的なエピソードに落とし込むと強みが言語化しやすくなります。
「急性期で〇年」「慢性期病棟でプリセプター経験あり」など、採用側が想像しやすい粒度まで分解すると、面接でも応用が利きます。
看護師専門の転職エージェントに相談する
自分一人で抱え込むと視野が狭くなりがちです。日本看護協会の調査でも、転職時に第三者へ相談した看護師ほど職場満足度が高い傾向が示されています。
看護師専門の転職エージェントは、求人紹介だけでなく、職場環境や離職率といった内部情報も把握しています。非公開求人を含めて選択肢を広げられるのも大きなメリットです。
たとえば【マイナビ看護師】キャリアアドバイザーは全国にアドバイザーが配置され、個別のキャリアプランに沿った提案を受けられます。「辞めるべきか」の段階から相談できるため、限界が来る前に動くことが可能です。
- 辞めたい理由と譲れない条件を書き出して優先順位を整理する
- 経験・スキルを棚卸しして自分の市場価値を客観視する
- 第三者視点を得るために転職エージェントを早めに活用する
看護師の離職率に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、看護師の離職率に関して読者から多く寄せられる細かな疑問に短く答えます。聞きづらい内容も、客観的なデータと現場感覚を踏まえて整理しました。
新人看護師が1年目で辞めるのは普通?
日本看護協会の調査では、新卒看護師の1年目離職率は約8%前後で推移しています。決して珍しい数字ではなく、夜勤導入後のリアリティショックや人間関係のつまずきが主な背景です。
「半年で限界」と感じても、自分の弱さではなく職場の教育体制や勤務環境とのミスマッチが原因のケースが多くあります。判断基準は、心身の不調が続くか、相談しても改善されないかです。
離職率が低い病院ランキングはある?
個別病院の公式ランキングは存在しません。ただし、日本看護協会の看護統計資料では、病院規模別・地域別の離職率データが公開されています。
- 300床以上の大規模病院は全体平均よりやや低い傾向
- 有床診療所や小規模病院は職員数の影響で数値が変動しやすい
- 求人票の「離職率」「平均勤続年数」記載をチェック
気になる病院については、マイナビ看護師のキャリアアドバイザーのような転職エージェントを通じ、内部情報を確認するのが現実的です。
辞めた後に復職する看護師はどれくらい?
潜在看護師は全国に約70万人と推計され、復職支援研修を経て医療現場に戻る方も少なくありません。厚生労働省の看護職員確保対策として、ナースセンターによる無料の復職支援制度が整っています。
ブランクが長くても、クリニックや訪問看護、健診センターなど夜勤のない職場から段階的に戻る方法が一般的です。
- 1年目離職は珍しくないが、心身の不調が続くなら早めの相談を
- 離職率は公的データと求人票の両面で確認する
- 復職にはナースセンターやエージェントの活用が近道
まとめ|看護師の離職率は高くないが、辞めたい理由は本物

ここまで、看護師の離職率の実態と、現場で「辞めたい」と感じる背景を整理してきました。最後に要点を振り返り、次の一歩を考えていきましょう。
- 日本看護協会の調査では、看護職員全体の離職率は約11%前後で推移し、全産業平均と比べて極端に高いわけではない
- 一方で、夜勤や時間外労働、人間関係、新人教育体制の不足など、現場特有の負担が「辞めたい理由」を生んでいるのは事実
- 病院の規模や診療科、職場環境によって離職率には大きな差があり、「自分が今いる場所」と「数字」を混同しないことが重要
- 新卒看護師の離職には、リアリティショックや教育制度のミスマッチが関係しているケースが多い
大切なのは、「離職率が低いから我慢すべき」でもなければ、「みんな辞めているから辞めて当然」でもないということです。数字は全体の傾向にすぎず、あなた個人の働きづらさを否定する材料にはなりません。夜勤の負担、ハラスメント、人手不足による業務過多など、改善が見込めない理由があるなら、転職という選択肢を前向きに検討してよい場面です。
「辞めたい」と「辞めるべき」の間にあるモヤモヤは、一人で抱え込むほど大きくなります。看護師専門の転職エージェントに相談すれば、求人情報だけでなく、職場の雰囲気や夜勤体制、教育制度といった内部情報まで聞けるため、失敗しにくい職場選びにつながります。情報収集だけの利用も可能なので、すぐ転職しない人にも有効です。
たとえば【マイナビ看護師】のキャリアアドバイザーは全国各エリアに配置されており、ライフプランに合わせた求人提案と長期的なサポートを受けられます。ワークライフバランスを取り戻すための選択肢として、まずは話を聞いてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
看護師という仕事を続けたい気持ちと、今の職場を離れたい気持ちは、決して矛盾しません。自分の選択を信じて、無理のない働き方を見つけていきましょう。
